第4回-階名について
第3回は、開始音を変えること、キーのことを考えないようにすることについて説明しました。また、楽器を使わないで、聞こえてくるメロディを聞き取ってみることをお勧めしました。
聞き取りなんて・・・と敬遠しないでください。いきなりジャズフレーズをドレミで・・というのは暴挙ですが、身の回りに流れている全ての音楽が教材です。自分のレベルにあったものを選べば、楽しみながら練習できます。
さて、メロディをドレミで歌う時、ちょっとした障害があるのにお気づきでしょうか?第1回でも登場したブラックバードを例に取ってみましょう。ラ・ラ・ラ・ラ・シb・ラ・ラー、ラ・ソ・ソー、ソ・ファ・ファーと歌うとき、シbのところを「シフラット」と発音すると、テンポについて行けませんね。いや、できるという人もいるでしょうが、ラb・ラb・ラb・ラb・ラ・ラb・ラbー、ラb・ソb・ソbー、ソb・ミ・ミーとなるともう無理ですね(笑)。#が付く時も同様です。普通は、bや#は省略して歌うと思います。しかし、楽器を吹くことを考えると、音の名前と出てくる音は一対一に対応していた方が便利です。
では、どうするか。今、手元に資料がなくて出典を明らかにできないのですが、ピアニストの藤井英一さんが、移調奏に関する本で、12の音全てに名前を付ける、という方法を提唱していました。具体的には、ドから1オクターブ上のドまで、半音で、以下の通り名前を付けます。
『ド・ノ・レ・モ・ミ・ファ・サ・ソ・ヨ・ラ・ル・シ・ド』
これが絶対というわけではありませんが、ドレミファソラシドは同じで、間に別の呼び名を当てはめているので、なじみやすいと思います。これを使えば、上の2つめの例も、ヨ・ヨ・ヨ・ヨ・ラ・ヨ・ヨー、ヨ・サ・サー、サ・ミ・ミー、と簡単に発音できます。メロディを聞いてリアルタイムでドレミに変換するときにも、フラットやシャープを気に掛けなくても良いので、なかなか便利ですよ。次回は、速記法について説明します。(第4回おわり)
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